漢方薬についての情報サイト

漢方薬とは

漢方薬とは、医師が漢方的な診察(腹診、脈診、舌診など) で体力の強弱や体質(証)などを判断し、数種類の生薬を組み合わせて処方する薬のことです。

 

生薬とは植物(草根木皮)や動物、鉱物など、自然界に存在する天然物をそのまま使う薬のことです。

 

様々な生薬と混ぜ合わせることで最適な治療効果を出し、さらに副作用を最小限に抑えるようにしています。 漢方の本家本元は中国ですが、日本人に合うように研究されてきたので、現在中国で使われている薬とは、内容も使い方も異なっています。

 

小さくきざんだ生薬を煎じて飲むこと(煎じ薬)は少なくなり、主にエキス剤が用いられています。漢方薬は、長い経験に基づいて、効き目や安全性に関する特有の理論体系を築き上げ、その理論と患者の症状に応じて、いくつもの生薬を組み合わせて使うようになっています。

 

そのため、一つの漢方薬でさまざまな症状を治し、複合的な効果を期待することができます。

 

さらに漢方薬は、西洋医学では対処しにくい半健康状態から慢性疾患にいたるまで、広い症状に対処できることが、多くの医師に認められるようになりました。

 

このように、広く使われるようになってきて、漢方薬が今の医療にとって大切な薬であることが、西洋医学からも認められてきています。

現在、多くの医師が日常の診療で漢方薬を使っており、大学病院や総合病院でも漢方外来をもうける施設が増えてきています。

 

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漢方薬の歴史

古代中国では、かぜや下痢、痛みなどの症状に対し、薬草を煎じて服用していました。これが漢方治療のはじまりです。

 

5〜6世紀以降、中国の医学は朝鮮半島を経由して伝えられていましたが、7世紀初頭に遣唐使が派遣されるようになり直接中国から医学が伝わるようになりました。特に、754年に来日した鑑真は多くの医書や薬を持込みました。

 

室町時代中期以降、活字印刷の普及などに伴い、医学が庶民にも普及。中国とは異なる日本独自の理論や診断法も生まれ、伝承医学から独自の医学へと発展しました。

 

江戸の間、長崎から入ってきた西洋医学を「蘭方」と呼んだのに対し、これまでの医学を「漢方」と呼ぶようになりました。日本独自の考えを加えて発展してきた漢方は、明治に入り、種痘法や外国の医療を取り入れる明治政府の改革などにより医療の主体の座から外され衰退の道を歩み始めます。衰退の一途を辿った漢方に対し、抗生物質の発見など、大きな発展を成し遂げていった西洋医学。ところが、西洋薬で重い副作用が出たりすること、身体のバランスを考えた治療が難しいことなどもあって、あらためて、漢方医学や漢方薬の良さを見直す動きが出てきます。

 

こうした流れの中、1967年に4種類の漢方エキス製剤が健康保険に適用され、その後保険適用される数は少しずつ増え、現在では148処方にも上がります。こうして漢方薬は現代医療の一端を担うようになっていったのです。

 

漢方薬の副作用

漢方薬は数種類の生薬(自然物)からなるものなので、西洋薬のように薬害としてあらわれる副作用は厳密にはありません。しかし、一般的に食されている野菜、魚、果物などで、「○○を食べると、じんましんがでる」「胃がもたれる」「下痢をする」といった症状があらわれる人がいるのと同様に、漢方薬(またはその中の一部の生薬)が、からだや体質にあわないこともあります。また、同じ病気でも、病期(症状の時期)により症状がまったく異なるため、漢方薬ではそのときにあらわれている症状と体質にあった処方をします。かぜを例にみても、ひきはじめの「寒気、頭痛」という症状に対しての処方と、「発熱、発汗、のどの痛み」というような症状に変化してきた時期、さらに回復期では、処方する漢方薬が異なります。漢方薬の副作用という言葉は、漢方の治療理論から考えると正しくないようです。言い方をかえれば、漢方薬の副作用ではなく、漢方薬の好ましくない作用が症状として現れたということが言えます。

 

「漢方薬だから心配ない」と安易に考え、体質を無視し、症状だけで自己判断し服用すると、腹痛、頭痛、倦怠感、食欲がなくなるなどの症状があらわれることがあります。これは副作用ではなく、誤治(誤った使い方)による反応といえます。漢方薬の服用にあたってはその方の証が大きく影響します。必ず医師、薬剤師に相談し、指示(服用方法)を守ることが大切です。